【奈良県在住のT.Kさん】
今日27日は妻の月命日。
今から10年前の桜が咲き始めた3月、妻と突然のお別れだった。
早いもので10年が過ぎた。この間、妻の骨壺は自宅の仏壇にあって、妻の姿はないものの、遺骨が目の前にあって毎日一緒に生活していた。
仏壇の前で毎朝手を合わせ、日々のこと、息子たちのことを報告していた。
私も80歳を越えたので、元気な今のうちに郊外の墓地にお墓を立てるか、寺院の納骨堂(カードでお参りができる今流のお墓)での永代供養にするか、悩んだ結果、大阪市内の交通便利な寺院納骨堂に納めることにした。
妻が亡くなった月命日に妻の骨壺を寺院まで運んだ。
寺院から帰宅して仏壇を見ると、今まで仏壇に納めていた骨壺が見当たらない。
何か、ポッカリと穴が開いたような感じである。
「妻と完全にお別れ」になってしまった。
しかし、あれから10年。いつ迄もくよくよしていてはいけない。気持ちの中で整理をしなければならない時でもある。
6月の日曜日に、息子たち妻の兄弟と一緒に開眼式と納骨式を行うが当たり前だが初めてのこと。聞きながら調べながら一人で準備をしている。